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Journal

2020/01/12 19:23



それはよく晴れた、ある日のこと。


よぉし。今日は写真で制作背景を伝えよう!と意気込んだ取材チームは、いつも籠の製作をお願いしているカンボジアの村のお母さんたちにくっついて、かごの材料となるロペアと呼ばれる素材の採取に着いて行かせていただきました。



ルンルン気分のわたしたち。しかし道中、昨夜の大雨でできてしまった沼で立ち往生。

材料を取りに行くだけと思いきや、早速の障害物。


雨季の採取は大変です。(写真はみんなでカメラ機材を守っているところ)




そしてよいしょよいしょと言いながらたどり着いたそこは、

藪。森。茂み。

なんと表現したらいいでしょうか。


東南アジアの熱帯雨林。ものすごくワイルドな藪に分け入りながら、軽い気持ちでサンダルで行ったことに途中から後悔することになります。





しかしお母さんたちは慣れた様子。

鉈一本でざくざく切り進み、



すっかり綺麗に素材を採取。

こうして採取した素材は、自宅まで持って帰り、適切な長さにカットされ、家の軒先で1日〜2日干されます。






その後は皮を剥いで、編みやすいサイズに裂いていきます。



こういう処理作業は、家で空いた時間に行います。

子供たちも小さい頃から傍で大人たちがどのようにして籠を編んでいるのかを見ているのです。


暮らしの中に生産過程があると、こうして自然な形で次世代に継承されていくんですね。






さて、こうしてできあがった籠は、丸い取っ手が印象的な、なんとも愛おしいフォルム。


発売当初から日本でも大人気で今ではわたしたちの定番商品となっています。



水でざぶざぶと気軽に洗っていただけますので、キッチンでは果物や野菜籠として活躍。
(※カビの原因となりますので、使用後はしっかりと乾かしてくださいね)


キッチンだけでなく、リビングでは小物を収納するのにも使っていただけます。


.


シンプルでいいものに囲まれて暮らしたい。

見た目にも美しく、それでいて実用的なものが欲しい。


みなさんの多くがきっと、そう思われていることと思います。

もちろん私自身も一消費者として、同じ思いを抱いています。



その消費者としては当たり前の気持ち、

見た目に美しく、使いやすいものを暮らしに招き入れたい。


それを最大限に目指しつつも、ブランドを運営するものとして、もう一つ加えたいエッセンスが、生産者のこと。



人々の暮らしの中で自然な形で作られるもの。

そして作り手の暮らしの中に存在する、豊かさの種を奪わないこと。


いつもその絶妙な一点を目指しています。




今宵もどうぞ、良い日曜の夜を。

また明日から始まる、それぞれの一週間が充実したものとなりますように。